こんにちは。junです。
前回は火災保険の仕組みのポイントについて書きました。
ポイントを整理すると、
火災保険選びのポイント
・面談系損保よりネット損保のほうが1〜2割保険料が安い(地震保険は変わらない)
・補償や事故対応などのスペックの違いはない
・家財を補償範囲に入れると、生活のほぼ全てが補償対象となる
・火災事故は請求全体の4%しかない。最も多い請求は破損・汚損
補償範囲を『火災 建物』に限定すると火災事故でしか補償されませんが、補償範囲を『破損・汚損 家財』まで広げると、かなりの範囲を火災保険でカバーすることができます。
今回は最強の火災保険にするためのポイントを説明します。
補償範囲の設定
この記事を書いている現在、破損・汚損を家財まで補償対象とできるネット損保は下記の会社でした。
・楽天損保
・SBI損保
どの会社もネット上で試算できますが、事前に準備しておくと良いのが下記の資料です。
・登記簿謄本(建物の建築年、延床面積がわかる)
・建築図面(建物の構造と耐震等級がわかる)
・建築契約書(建物の価格)
上記を手元に準備して早速試算開始です。
各社入力する項目は『住所』『建築年月日』『構造』『建物価格』『耐震の有無』です。
上記の入力が終わると、補償範囲の設定画面に移っていきます。
補償範囲の画面で家財を補償に入れ、破損・汚損まで補償範囲を設定します。
家財、破損・汚損を補償範囲としない場合と比較すると、1年間で2〜3万円ほどの保険料差が出ると思います。
補償範囲を拡大させるので保険料は上がりますが、まず使うことがない火災のみを補償対象とする火災保険でも保険料は発生します。
であれば補償範囲を拡大させて『火災保険を使う』という目的で火災保険を選ぶ方が賢い選択となります。
こんな時使える?
では、補償範囲を『家財、破損・汚損』まで拡大させて下記のようなことが起きた場合、火災保険は使えるでしょうか?
・掃除中に誤って掃除機のヘッドをテレビにぶつけてしまい画面が割れた
・子供が遊んでいてガラスを割ってしまった
・赤ちゃんが嘔吐し、ベッドのマットレスまで汚損してしまった
・部屋の模様替え中に誤ってデスクトップパソコンを床に落とし壊れてしまった
上記、全て火災保険が使えます。
オススメの特約
火災保険の特約で特にオススメなのが『個人賠償責任保険』です。この特約を1つつけていれば、同居する家族全員が補償対象となります。
全国的に義務化となりつつある『自転車保険』は、実はこの個人賠償責任保険に傷害保険を組み合わせた保険です。
火災保険や自動車保険、傷害保険にのみ付帯できる特約で、『誰かに怪我を負わせてしまった』時や、『誰かのものを壊してしまった』時に使える保険です。
例えば下記のような時に使えます。
・友人のスマートフォンを誤って落として画面を割ってしまった
・自分の子供が外出中、お友達の携帯ゲーム機を落として壊してしまった
・自転車運転中に、ハンドル操作を誤って歩行者に怪我を負わせてしまった
他人の物を壊してしまったというちょっとした事から、死傷させてしまうなど重大な事故まで補償するため、必須と言っていいほどの保険です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
おすすめされるがままになんとなく契約している火災保険ですが、選び方によってはかなり使える保険となることがお分かりいただけたと思います。
保険をネットで選ぶことにまだまだ高いハードルを感じている方も多いと思いますが、その手助けになればと思います。
コメント