投資初心者が選ぶべき証券会社はネット?実店舗?

資産運用

こんにちはじゅんです。

仕事柄『証券会社』の選び方の相談を頂くことが多いので、選び方のポイントを整理したページをこの機会に更新していこうと思います。

日本国内では、投資信託については銀行でも取り扱いをしていますが、東証などに上場している『株式』の売買ができるのは証券会社となっています。
投資信託と株はどこが違うの?と質問をもらうことも多いですが、ざっくり説明すると、たくさんの『個別株』を1パッケージにしたものが『投資信託』になります。
違いについての詳細はは別のブログで書こうと思います。

さて、証券会社を大きく2つにわけると『非対面のネット』と『対面の実店舗』に分かれますが、そもそも国内に証券会社が何社あるのかからまとめていきます。

国内の証券会社数

日本証券業協会によると、現在「金融商品取引業者(証券会社)」として登録している企業数は268社となっています。意外と多いです。
ただ、このすべての会社がリテール、いわゆる個人を相手にしているわけではありません。半分以上はホールセール、いわゆる法人を相手としています。

では、私たちに身近な証券会社は何社くらいあるのでしょうか。

よく証券会社は「大手」「中堅」「インターネット専業」の3つの区分で表現されることがあります。

大手
・野村證券 (野村ホールディングス)
・大和証券 (大和証券グループ本社)
・SMBC日興証券 (三井住友フィナンシャルグループ)
・みずほ証券 (みずほフィナンシャルグループ)
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券

中堅
・岡三証券
・東海東京証券
・藍澤證券
・いちよし証券
・岩井コスモ証券
・極東証券
・東洋証券
・丸三証券
・水戸証券

ネット専業
・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
・松井証券
・auカブコム証券

投資初心者が選ぶべきは「ネット専業証券会社」です。

大手証券出身の私が言うのも憚られますが、預かり資産1億円以下の顧客にまともなセールスが付くことはまずありません。中堅証券会社なら預かり1000万円ほどでもまともなセールスが付くこともあると思いますが、証券会社の社員は2~5年ごとに転勤を繰り返します。
口座を開いた時点でとても優秀なセールスが付いてくれて親身にアドバイスをしてくれたとしても、数年後には変わります。

証券会社のリテールセールスは日々の予算という名のノルマとの闘いです。売買を繰り返してくれない小口顧客は相手にされなくなり、情報も来なくなります。
大手証券にいた時から今もそうですが、自身の資産を保全・拡大できている投資家・資産家は、常に新しい情報を得て新規資金を投入し売買を繰り返しています。
今まで動きを止めている(いわゆる塩漬け)顧客を沢山見てきていますが、水と同じで同じ場所に留まり続けると水は淀みやがて腐り、徐々に資産価値を減少させます。
資産家は売却行動は止まっていても新しい水が注ぎ込まれ続けるので購入行動が続きます。自己資金がまだ潤沢でない投資家は売買を繰り返し、少しづつ新しい水を増やします
投資初心者であればあるほど誰かにアドバイスを求めたくなる気持ちは良くわかりますが、あなたにアドバイスをくれる証券会社の担当者は投資のプロではありません
自身で常に新しい情報という名の水を自身に注ぎ続け、自己資金を増やし実体験という名の売買を繰り返すことが唯一の道です。

自信で得られる情報量で言えば、実店舗証券よりネット証券の方が膨大です。情報量が多すぎて困るほどですし、売買システムに関してもスマホでもPCでも売買注文が出せます。
さらに、各ネット証券ごとに専用トレーディングソフトも用意されているので、デイトレーダーがネット証券を利用している理由が良くわかります。

ネット専業証券会社を選ぶ理由

ネット専業証券とそれ以外の証券会社の1番の違いは「売買手数料」です。

例えば、ある平日1日に1約定100万円の売買注文を1回だけ出した場合、
野村證券では「1,000,000×0.9460%+2,728=12,188円」の手数料がかかりますが、
SBIのアクティブプランなら 0円 です。

投資初心者が1約定100万円以上の売買注文を1日に複数回繰り返すことはないと思うので、手数料から見た場合、個別株の売買をするなら現状ネット証券1択です。

投資信託(ファンド)に関しては、ネット証券でも大手証券でも取扱ファンド数に違いは現状無いので、ノーロード(売買手数料ゼロ円)ファンドを選ぶのであればネット証券でも実店舗証券でもどちらでも良いです。

では、実店舗型証券を選ぶメリットは何もないのでしょうか。

そんなことはありません。
実店舗型証券を選ぶメリットの一つは「債券」です。

すでに発行されている「既発債」も「新発債」も、取扱量が多いのは大手証券会社です。

債券を中心に資産形成を考えている投資家は、大手証券会社に口座を開くことを推奨します。

まとめ

投資初心者の方が選ぶべき証券会社は、情報量から考えても売買手数料の面から考えても、ほとんどの人がネット証券ということがお分かりいただけたと思います。

次回はネット証券4社の選び方のポイントを解説します。

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